先日、知り合いのMさんとSONYのミラーレスカメラを持って、夜の水島の撮影を楽しみました。最近はiPhoneのカメラ性能も上がってきて、スマホで十分な場合も多いのですが、やはり暗い場所での撮影となると、センサーサイズの小ささからミラーレスカメラには敵いません。久しぶりに夜の撮影をして、改めて面白いなぁと思ったので、撮影した理由と、撮影することについて考えている事を書こうと思います。
まず、今回僕が撮影した映像の中で一番気に入ったものがこちら
僕は映画「ブレードランナー」や漫画「AKIRA」のような「サイバーパンク」と呼ばれる世界感が大好きなんです。サイバーパンクというのはキーワードで表現すると
・荒廃した街
・鮮やかなネオン
・アジア
こんな感じでしょうか。
「サイバーパンク2077」というPCゲームがあり、タイトル通りサイバーパンクの世界観が満載で、YouTubeにアップされているゲーム実況動画を見ながら、その世界観に浸るのが楽しみの1つです。
下の動画の1:31:00〜ぐらいからの荒廃した街なんかは大好物です。
2時間ぐらいの動画なのでギガに注意して視聴してください。
こんな世界に住みたいと週に1回ぐらいは思っています。
近年、新宿の商業ビルでもサイバーパンクの世界観を再現した飲食店ができていますが、今回撮影した倉敷市の水島という街は、天然のサイバーパンク感が感じられるスポットが存在しており、そこを撮影したいと思ったんです。
撮影は夜の方が圧倒的に雰囲気が出るので、夜撮影というのは決まっています。
今回使用した機材はこちら
・カメラ:SONY α6500
・レンズ:SONY FE 55mm F1.8 ZA
カメラもレンズも、そこまで新しいモデルではないですが、ずっと使っているのでもう身体の一部になっています。α6500は名機で、夜の撮影もポイントを抑えれば綺麗にできます。そんなカメラの設定はこちら
・シャッタースピード:1/30
・絞り:F1.8
・ISO:3200
・露出:+1.8
・ピクチャープロファイル:PP7
シャッタースピードはフリッカー(光の帯)が出ない事と、明るく撮影するためになるべく遅くしたいので、1/30に設定。
絞りは使用レンズの一番明るい設定のF1.8。
ISOは詳しくは後述しますが、露出が+1.8になるよう3200まで上げました。
ピクチャープロファイルはPP7に設定。
PP7は後から編集ソフトで色調整する前提の撮影設定で、後から色の表現を調整しやすくするために、撮影で色の幅を広く撮影しておく方法です。
そして一番重要なのが、露出が+になるまでISOを上げる事。今回はたまたま+1.8でしたが、+1.6や+1.0など明るく撮影しておくんです。
ISOを上げていくと画面にノイズが入り、「これで撮影して良いの?」と思うはずです。でも大丈夫です。
編集時に暗い映像を明るくするとノイズが目立ちますが、明るい映像を暗くするのは意外とノイズは目立ちません。
こんな感じで撮影し、編集では先ほど書いたように暗い部分を暗く戻し、全体的に青っぽくし、色は派手にしたいので彩度をかなり上げるとサイバーパンクっぽい映像の完成です。
一方のMさんはカメラを始めて2ヶ月ぐらい。こんな人をレンズ沼(レンズを次々と買ってしまう状態)にハマらせるのが僕は大好きなので、僕のレンズをお貸しして少しだけ撮影のポイントを伝えました。
そしてMさんが撮影した写真がこちら。
2ヶ月とは思えない程上手い。こんな写真がバシバシ撮れます。
実際は写真よりもっと暗く、空もほぼ見えませんでした。でも、こんな綺麗な写真が手持ちで撮影できるのは、Mさんのセンスがあるのも1つですが、それ以上に、最新のテクノロジーの詰まったSONYのカメラのおかげなんです。(Mさんごめんなさい)
暗い場所で写真撮影をした事のある人ならわかると思いますが、暗い場所ではなるべく光を多く取り込むために、シャッタースピードを遅くして撮影します。だから、カメラを手で持って撮影すると、ブレブレの写真になってしまいます。
そのために三脚を使い、カメラを固定して撮影するわけですが、Mさんは三脚をまだ持っていません。そこで、SONYのカメラの「手持ち夜景モード」です。
このモードは暗い場所でも手ブレを抑えた撮影をすることができます。
その機能と、人間の目より遥かに広い範囲が写せる広角レンズを組み合わせると、
始めたばかりの人でも、いきなりプロのような写真を撮影することができます。
この数日後、Mさんは新たにレンズを2本買いました。(笑)
他にも、望遠レンズを広角レンズのように使える方法など、SONYは機能を理解すると
便利な機能が満載です。カメラメーカーの中でもSONYは一歩抜けてますね。
カメラって本当に自分を表現する良い趣味だと思っています。
その時の自分は何を見ていたのか?
変わっていく近所の風景、子どもの成長など、
今はありふれた日常に感じるかもしれませんが、後から振り返れば良い思い出です。
そういう意味では、SNSやスマホが普及した現代は、みんな自分を表現するクリエイターだと思っています。そして、どうせ残すならできるだけ良い画質で。
この記事を見て一人でもカメラ沼、レンズ沼にハマってくれる人がいれば嬉しいです。(笑)機材に迷ったらいつでも相談に乗りますよ。
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